産婦人科プログラム

1.当科の特色・理念

霞ヶ浦医療センターは日本産婦人科学会・卒後研修指導施設指定機関であり、日本産科婦人科学会に入会後、3年で母体保護法指定医取得資格、3年で専門医試験受験資格が得られます。現在、院長をはじめ5人の常勤医と、3名の非常勤医がおり、全員が産婦人科専門医、3名は細胞診指導医、3名が婦人科腫瘍専門医です。
婦人科は、検診活動・良性疾患・悪性疾患・不妊症・更年期医療に取り組み、バランスのとれた診療をしています。2011年の延べ入院患者数は1357例で、新規悪性腫瘍は子宮頸癌66例、子宮体癌30例、卵巣癌16例等でした。また良性疾患は子宮筋腫173例、卵巣腫瘍132例、子宮腺筋症186例などで、手術件数は764件でした。2011年の内視鏡手術は、腹腔鏡下手術35件、子宮鏡下手術(TCR)は51件でした。2005年10月に「先進医療」に認定された「高周波切除器を用いた腺筋症核出術」は163件行われています。
悪性腫瘍に関しては受け持ち症例の細胞診、組織診を指導医と共に検鏡し、病理診断の裏付けのある診療の実力を付けることを必須にしています。また、化学療法に関しては臨床治験に関わるほか、抗癌剤感受性試験に基づいた薬剤の選択も行っており、幅広い知識と経験が得られます。
産科は、分娩総数233例、正常分娩207例、帝王切開分娩26例でした。

2.資格

日本産科婦人科専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医の資格取得を目指します。

3.対象

卒後初期研修終了者および他科からの転科希望者

4.プログラム

1年次
基本的な婦人科診察や子宮卵管造影、コルポスコピー、子宮鏡検査などの検査手技の修得
婦人科良性疾患の腹式および腟式手術(腹腔鏡下手術を除く)の執刀
病棟受け持ち医として婦人科悪性疾患の手術助手および化学療法の実践
救急医療の診察・検査・治療(子宮外妊娠や卵巣嚢腫茎捻転の診断・手術など)
正常妊娠、異常妊娠の管理
正常分娩の管理
流早産処置の施行
帝王切開の執刀
母体搬送症例の周産期センターとの連携および搬送
日本産婦人科学会地方部会、関東連合会、その他関連学会での発表
2年次
1年次に加えて腹腔鏡下手術、悪性腫瘍の執刀
婦人科外来初診外来および再診外来の受け持ち
産科外来、正常例および合併症妊娠および妊娠合併症の管理
骨盤位分娩、鉗子分娩、吸引分娩の管理
日本産科婦人科学会、その他関連学会での発表
症例報告、臨床研究の論文執筆
3年次
希望により乳腺外科やウロガイネコロジー等の女性診療関連科の研修
希望により他院での不妊症(排卵誘発や体外受精)診療の見学および短期研修
希望により国立がんセンターでの婦人科癌診療の研修
希望により生育・周産期領域の研修
産婦人科シニアレジデントの指導
各産婦人科専門領域の学会での発表および論文執筆

5.週間スケジュール

月~金曜朝・夕回診
毎週月曜入院症例検討会、英文論文抄読会
毎週水曜翌週の手術症例検討会
隔週水曜細胞診勉強会

6.実績

ここで2005年4月、後期臨床研修医として当院に赴任し、チーフレジデントを経て産婦人科専門医となった小曽根浩一医師の研修実績を挙げておきます。

  • 手術
    手術に関しては、広汎子宮全摘術17例、準広汎子宮全摘術32例、卵巣癌手術17例、腹式単純子宮全摘術157例、子宮筋腫核出術124例、付属器切除術64例、円錐切除57例、腹腔鏡下手術55例、子宮鏡下手術48例、子宮脱手術31例、帝王切開114例、子宮内容除去術62例など計1305例を専門医の指導の下に執刀し、助手も含めると2037件の手術を経験した。
  • 分娩
    分娩立ち会い件数は474件。
  • 論文は9編、学会発表は49回行った。

7.当科の後期臨床研修の特徴

  • 常勤医として適正な給与と身分保障の下で研修を行う。
  • 住居は病院に隣接した職員住宅に入居可能。
  • 当直業務は1年間は上級医と共にオンコールに当たる。
  • 徹底したearlyexposureを基本としており、意欲のある研修医には数多くの症例を受け持たせ、上級医の指導の下で診断から治療に至るまで、高度な知識と技術を習得させる。
  • 産婦人科専門医、細胞診専門医の資格を得る。

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