漢方外来

 水曜日の午後に漢方外来を設けました。
以前より耳鼻科領域の漢方治療を行ってきましたが、平成27年4月に日本東洋医学会の漢方専門医に登録されることを機に、耳鼻科領域以外の領域も含めて漢方治療を行うことにしました。
 最近はテレビ番組などでも漢方薬特集が組まれるなど、漢方薬の存在が市民権を得てきました。例えば、冷え症は多くの人を悩ませる症状の一つですが、一般医学では病気に相当しないので治療法は存在しません。また、虚弱体質という概念に対しても、一般医学では「体重減少」「るい痩」という断片的な事象に注目するにすぎません。このように一般医学にない概念やアプローチを取り入れているのが東洋医学の一つの特徴で、こういった「疾患」の治療は漢方薬の独壇場です。
 漢方外来での診療は、特有な問診や診察(脈診、舌診、腹診)を行いながら、最適な漢方薬を選んでいきます。また、東洋医学では薬物治療だけでなく、食事療法、運動療法などの生活指導も重要視しているので、その点についても指導します。
 漢方外来では全身症状を対象としますが、漢方外来での診療はあくまで漢方処方のみとなります。そこで診断に関しては、まず各領域の専門医の先生に必ず診察していただき、悪性疾患でないかなどの診断を受けてください。その上で、その先生からご紹介をいただければと思います。漢方治療に専念するあまりに、一般医学で治療できるような疾患を見逃してしまっては、お互いに不幸になってしますので、この点だけは必ず守ってください。
 また、これは私の単なるこだわりですが、ポリファーマシー(たくさんの薬剤使用している状態のこと)を回避するという観点から、現在の内服が5種類以内の方を対象とします。漢方薬の治療だけでも2種類ほど使うことがあるので、すでに5種類内服している人でも、漢方薬を追加することで7種類になってしまします。また、すでに大建中湯や六君子湯などの漢方薬を飲んでいる方は、その処方変更も可能か、についても主治医の先生にご確認ください。
 すでに漢方治療をされている方も何人もいらっしゃいますが、意外な効果があるとのお返事もいただいています。一般医学で対処できない病態にも対応できる可能性もあります。ぜひご興味のある方は、漢方外来をお尋ねください。

担当医

常勤医
星野 朝文(医長、筑波大学附属病院 臨床准教授)
専門分野
耳鼻咽喉科
東洋医学
資格
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
日本東洋医学会認定 漢方専門医
日本耳鼻咽喉科学会 補聴器相談医
日本医師会認定 産業医
博士(医学)
所属学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本聴覚医学会
日本東洋医学会

外来受付時間

 毎週水曜日 午後 14:00~15:30
 ※ 水曜日午後の漢方外来は、特に予約のない方でも受診できますが、
   あらかじめ予約を取ることを強くお勧めします。

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