婦人科

診療スタッフは西田特別診療役・名誉院長、新井部長、市川良太医長、坂中医師、板垣医師の常勤医師5名と市川喜仁医師、河野医師、杉田医師、稲葉医師、種市医師、志鎌医師の非常勤6名の計11名です。10名が日本産婦人科学会専門医で、西田、新井、河野は細胞診専門医、新井、市川良太、市川喜仁、河野は日本婦人科腫瘍学会専門医です。坂中は婦人科内視鏡専門医です。平成26年4月から、婦人科内視鏡学会認定研修施設に認定されました。市川喜仁は、家族性腫瘍外来を担当しています。この他に、初期臨床研修医が産婦人科研修を行っています。

診療実績

平成28年の手術件数は821件。悪性腫瘍関連では広汎子宮全摘術11例、準広汎子宮全摘術14例、卵巣癌手術12例、子宮頸癌の初期病変に対して行われる円錐切除は51例でした。広汎子宮全摘術では膀胱神経温存術式により術後の排尿機能障害を最小限に抑えており、扁平上皮癌ではI b 期以内であれば卵巣を温存し、症例によっては有茎性に卵巣を放射線照射野外へ移植して卵巣機能の温存に努めています。通常は子宮を摘出する頚癌症例に対しても、化学療法を併用して子宮を温存する治療法を試みています。卵巣癌根治術は傍大動脈リンパ節を含む広汎な切除術式を採用しており、若年者の胚細胞性腫瘍では、化学療法を主体として、子宮・卵巣を温存する治療法を行っています。悪性腫瘍に対しては手術療法だけでなく、化学療法、放射線療法を組み合わせた治療を施行しており、化学療法は発生臓器と組織型別にもっとも感受性ある抗癌剤を選択しています。進行した癌に対しては手術前に化学療法を施行する術前化学療法を積極的に行い予後改善に努めています。

主として子宮筋腫を対象に行われる単純子宮全摘術は130例、子宮筋腫核出術は45例、良性腫瘍や内膜症に対して行われる付属器切除、卵巣嚢腫核出術は56例、性器脱に対する手術は19例で、いずれも予後良好です。

一方、西田院長が生殖外科領域(妊娠する能力を温存して子宮筋腫・子宮腺筋症や癌の手術をしたり、不妊症例を手術により妊娠させたりする外科)の手術に関しても、わが国の第一人者であることから、子宮腺筋症核出術164例、子宮奇形形成術16例、内視鏡下での子宮筋腫や内膜ポリープ切除(TCR)60例、腹腔鏡下手術は84例に行われています。

子宮奇形に対しては奇形の種類によって厳密に術式を対応させており、すべて開腹術で行っています。これは腹腔鏡手術や子宮鏡手術に比べ術後妊娠率が高いこと、また術後妊娠時に子宮破裂などの危険が少ないためです。西田院長がこれまでに手がけた子宮奇形形成術は200例余りで、その術後妊娠率は患者さんが原発不妊であっても習慣流産であっても、他に不妊原因がなければ約90%、生児獲得率は約75%です。

当院では体外受精・胚移植などの配偶子操作による不妊治療はおこなっていませんが、それ以外の、人工授精を含めたすべての検査・治療に対応しています。

周産期領域では昨年の分娩数は251例で、帝王切開が69例でした。合併症のない妊婦さんはもちろんのこと、総合病院の特徴を生かし子宮筋腫などの婦人科疾患合併症、体外受精後の貴重児、内科・外科疾患等の合併症のある妊婦さんの管理を他科の医師の協力を得て積極的に行っています。

周産期領域で最も重要視しているのはなんと言っても〝安全なお産〟です。当院は24時間、365日、常に医師と助産師が分娩対応できる体制を整えており、5名の常勤医と15名の助産師に加え、近隣で開業されているベテランの産婦人科医にも当直業務に加わっていただき、安心、安全な周産期医療を実践しています。

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