脳ドックとは

1.脳ドックとは

放射線科脳ドックとは、MRI装置を用いて脳の血管の状態などを検査することで、脳卒中などの脳の病気、またその危険因子の早期発見、予防を目的とした、脳の健康診断のようなものです。当院では、土日のわずかな時間を利用して検査を行っていますので、この機会に受けてみてはいかがでしょうか?

2.脳卒中は3大死因の一つです。

近年、脳卒中(脳血管疾患)は我が国の死亡原因の第3位であり、1年間に約13万人の方が亡くなられています。また、脳卒中の予備軍の方は1000万人以上いると言われています。

放射線科

資料提供:厚生労働省ホームページ

脳卒中は今まで健康と思われていた方でも突然発症し、最悪の場合死に至ることもあります。
脳卒中の代表的なものでは、脳梗塞や脳内出血などが挙げられますが、その他にも無症候性脳梗塞(ラクナ梗塞)など、自覚症状があらわれにくいものがあることも事実です。そのため、日ごろから自分の脳の状態を知り、早期発見、予防を行うことが重要であると言えます。
また、高齢化が進む我が国では、高齢者の健康維持も1つの課題として挙げられ、脳卒中の予防と治療が今後の高齢化社会に必要であると言えます。

3.こんな症状はありませんか?

前述したとおり、脳卒中の多くは自覚症状があらわれにくいものですが、中には高血圧や動脈硬化のように進行していくとともに症状を表わすものがあります。大事に至る前にこの症状を見逃さず、早期発見・早期治療に繋げることが重要です。
下記の症状または危険因子はありませんか?
※あてはまる症状および危険因子がある方には検査をお勧めします。

症状

  • 慢性的に頭痛・頭重感がある
  • めまい・耳鳴りが続く
  • 手足がしびれたり、不自由になった
  • 視力・視野が低下している
  • 意識がなくなったことがある

危険因子

  • 高血圧・高脂血症
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 喫煙・多量飲酒
  • 年齢60歳以上
  • ご家族に脳卒中を患った方がいる

4.物忘れが気になる方は…

放射線科当院で行う脳ドックの中に、50歳~75歳、もしくは物忘れの症状が気になる方のみを対象とした、脳の萎縮の状態を判定できる検査があります。
最近、物忘れが激しくなったと感じている方や、近い将来、認知症にならないか心配の方もぜひ脳ドックを受けてみてください。検査結果は下図のような書面で出来上がり、脳ドックの結果報告書に同封し郵送いたします。

5.脳ドックで行うMRI検査とは

放射線科MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略で核磁気共鳴現象を利用して体内の情報を画像にする検査です。MRI検査は従来の放射線を使用した検査とは異なり、強力な磁石と電波を用いて画像を作り出す装置です。
当院の脳ドックMRI検査は6~8種類程度画像を撮像します。多種類の画像を撮像することで、脳梗塞、脳動脈瘤などの早期発見に大きな有用性を持っています。

6.MRI検査の優れている事

  • MRI検査では放射線を使用していないので、人体への被ばくがありません。
  • 他の画像診断検査に比べ、組織間のコントラスト(白黒の階調)に優れています。
  • 多方向からの断面の画像を得ることができるので診断しやすいのが特長です。
  • 造影剤を使用しなくても、血管系の検査が可能です。
  • X線では写らない軟骨や筋肉、靱帯などの軟部組織の描出にも優れており、筋肉の炎症や靱帯の断裂などの診断にも有用です。
  • 脳梗塞の早期診断にも有用です。

7.MRI検査が不得意とする事

  • CTなどの検査に比べ時間が長くかかります。(20~30分程度)
  • 一度に撮影できる範囲が狭く、広範囲を取るには余計に時間がかかります。
  • 動きや血流による画像への悪影響を受けやすいため、固定をしなくてはなりません。
  • CTに比べ骨や石灰化などの描出が苦手です。
  • 検査中の音が大きく、耳栓やヘッドホンを装着しなければなりません。
  • 強力な磁場を使用しているため、検査を受けられない場合があります。

8.MRI検査を受ける際の注意点

MRI検査を受けるにあたり、様々な制約があります。下記に当てはまるものがある場合は、検査を受けられない場合があります。あてはまるものはありませんか?

  • ペースメーカーを使用している方
  • 人工内耳を使用している方
  • 体内に金属が残るような手術をしたことがある方
  • 閉所恐怖症の方
  • 妊娠中の方

上記の他にも検査を受けられない場合がありますので、わからないことがあれば、お問い合わせください。

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